断りメール:依頼・誘い・提案への返し方
断りメールでは、声をかけてもらったことへの感謝と、引き受けられないという結論を両方伝えます。柔らかくしようとして「検討します」だけで終えると、相手が返事を待ち続けることになります。断ると決まっているなら、判断が伝わる言い方を選びましょう。
例1:納期に対応できない仕事の依頼
件名:ご依頼の件について 佐藤様 このたびはお声がけいただき、ありがとうございます。 恐れ入りますが、ご指定の納期での対応が難しく、今回はお引き受けできません。 ご希望に沿えず、申し訳ございません。
納期が実際の理由である場合の例です。対応可能な別の日程が決まっていれば提案できますが、予定がないのに「来月なら対応できます」と付け足さないでください。
例2:上司からの会食の誘い
お誘いいただき、ありがとうございます。申し訳ありませんが、当日は予定があり、参加できません。
私的な予定の詳細まで説明する必要はありません。「またぜひ参加したいです」は実際にそう思う場合に添えます。参加したくない意向を、参加できない事情に勝手に変えないようにしましょう。
例3:営業提案を見送る
このたびはご提案いただき、ありがとうございました。社内で検討した結果、今回は導入を見送ることとなりました。お時間を割いてご説明いただいたにもかかわらず、恐縮に存じます。
社内で検討した場合の例です。まだ検討していないなら、その事実を作る必要はありません。「今回は見送らせていただきます」を繰り返すより「今回は見送ります」「導入の予定はございません」と明確にできます。
断る文の組み立て
- 感謝:依頼や提案を受け取ったことを伝える。
- 結論:「お引き受けできません」「参加できません」など対象を明示。
- 理由:伝えられる事実だけを簡潔に。
- 結び:相手の労力や希望に応えられない点への配慮。
代替案は用意できるときだけ書きます。「前向きに検討します」「機会があれば必ず」といった言葉は、結論や将来の約束を曖昧にするので慎重に使います。
社内で優先順位を相談する場合
上司の業務依頼を、そのまま社外向けの辞退文で断ると相談の余地が伝わりません。「現在のA案件と並行すると金曜の締切に間に合わない見込みです。優先順位をご相談できますか」のように、状況と判断してほしい内容を示す方法もあります。
よくある質問
理由を書かずに断ってもよいですか?
詳しい事情を伝えられない場合は、結論とお詫びだけでも伝えられます。事実ではない理由を作るより、伝えられる範囲を短く書きます。
「大丈夫です」は断りになりますか?
承諾にも辞退にも取れるため、メールでは避けた方が明確です。「今回は不要です」「参加できません」など、何を断っているかを具体的にします。